医療関係者の方へ

Lacteria LB-102のデータをご紹介してまいります。

乳酸菌代謝物質の口臭予防効果について

口腔内細菌が原因の口臭をプロバイオティクスの手法で制御を試みた実験結果をご紹介します。

この実験では被験者に乳酸菌代謝物質のうがい剤を使用してもらい、口腔内機体をガスクロマトグラフィ(オーラルクロマ/アビメディカル(株))で分析して口臭の抑制効果を評価しました。

□被験者と方法

30代〜50代のボランティア19名にインフォームド・コンセントを取得し、所定期間(3ヶ月間)乳酸菌代謝物質うがい剤を使用してもらい行いました。

歯磨き後にうがい剤を使用してもらいました。

実験期間中径時的に診療情報を収集して、口腔内気体のガスクロマトグラフィ検査を行、乳酸菌代謝物質による口臭抑制効果の判定を行いました。

□方法

10mlのシリンジで被験者の口腔内機体を採取して、ガスクロマトグラフィ(オーラルクロマ/アビメディカル(株))を使用して口臭の主原因とされている3種類の揮発性硫化物(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)を検出することにより、口臭の程度を定量的に評価しました。

□測定したガス

揮発性硫化物は口臭の主な原因物質で、口腔内の細菌の代謝によって生成されます。揮発性硫化物には硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3種類のガスがあります。

・硫化水素の臭いの特徴

 卵が腐ったような鼻につく臭い。

・メチルメルカプタンの臭いの特徴

 生臭い、血生臭い、玉ねぎやキャベツ等の野菜が腐ったような臭い。

・ジメチルサルファイドの臭いの特徴

 生ゴミのような臭い。

口腔内細菌は新陳代謝によって剥がれ落ちた粘膜や血液から分離した白血球、歯垢等を分解することによって揮発性硫化物を生成しています。

揮発性硫化物は歯周病がひどい人に多い口臭です。

□結果

オーラルクロマによる口臭測定結果は

全被験者19名の各ガスの減少

ガス名3ヶ月後の結果
硫化水素約41%減
メチルメルカプタン約49%減
ジメチルサルファイド約57%減

使用前の検査で各ガスの認知閾値を超えていた被験者のみの結果

ガス名認知閾値人数3ヶ月後の結果
硫化水素112ppb10名約49%減
メチルメルカプタン26ppb10名約55%減
ジメチルサルファイド8ppb11名約72%減

特にメチルメチカプタンは使用後4週間と10週間の時点で統計学的にも有意(p<0.05)に減少していました。

□まとめ

・乳酸菌代謝物質配合のうがい剤により揮発性臭化物(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)を40〜60%程度の抑制が認められました。

・特にメチルメチカプタン濃度は、うがい剤の使用によって4週間と10週間後で統計学的に優位な減少を示しました。

・乳酸菌代謝物質配合のうがい剤は、口腔内細菌の発生するガスによる悪臭を抑制する効果が期待できます。

※骨構造解析研究所(神奈川歯科大学VS)の論文より抜粋